2015年7月16日木曜日

広瀬恒子さんとの勉強会

2015年6月15日、文庫連は親子読書地域文庫全国連絡会代表を長く務められ、読み聞かせや図書館などの本も多数書かれている広瀬恒子さんを囲んで勉強会を開きました。
広瀬さんは世田谷から小金井に引越してこられて4年ほど。小金井市民として小金井の図書館も見ていらっしゃるということで、小金井の図書館のこと、文庫のこと、読み聞かせなどの保護者活動をどうしていったらいいのかという小学生の保護者のボランティア活動の悩み、そのような活動と図書館のかかわりについてなど、20名ほどで有意義な勉強会となりました。市内小学校3校の読み聞かせボランティアにかかわる保護者なども参加しました。
参加者からは「読み聞かせをやっているけれども保護者の人集めに苦労している」「図書館で読み聞かせる本の相談したかったけれどおすすめガイドのようなものを渡されただけだった。そういうことをカウンターに求めてはいけないのだろうか?」などの声がありました。広瀬さんからは「本来はカウンターはそういう質問に親切に答えるもの。どんどん聞いて図書館を普段から育て応援する気持で市民も図書館を利用してほしい」とのお話だった。
「公立図書館でも、高い志でよいサービスを提供できている図書館があるが、小金井でもそれはできるものだろうか?」という声には、「小金井だってもちろんそういうサービスをするべきであって、できるはず。図書館サービスが市にとってどれだけ重要ととらえるかで違ってくると思う。」とのことでした。
広瀬さんのお話で印象深かったのは「図書館は市民が育てるもの」というお話でした。レファレンスやリクエスト、文庫の我々はボランティア活動を通して、図書館とかかわっていくことが図書館を育てることになるというお話でした。

10月に文庫連が主催して広瀬さんの講演会を開催する予定です。今回はそれのための事前勉強会でした。
絵本の選び方や図書館の利用の仕方など、広瀬さんのお話はとてもわかりやすく、興味深いです。ぜひ多くの方に聞いていただきたいと思います。
またお知らせしますので、どうぞお楽しみに!

広瀬さんの著作。読書ボランティアについ
てとてもわかりやすく書かれています。
読書ボランティアに関わる方々にぜひ
読んでいただきたい一冊です。

新刊紹介『くものうえまではないちもんめ』

こごうちぶんこのスタッフを長年勤め、文庫連の重要なメンバーのひとり、山本嘉子さんが、ご自身の戦争体験を一冊の絵本にまとめ出版しました。絵と文もどちらも山本さんがてがけました。この時代に、自分の体験した戦争のことをきちんと伝えておきたいという想いでまとめられたそうです。多くの方に読んでもらいたいと思います。優しいタッチで描かれているので、お子様に読み聞かせするのにもよいと思います。

お問いあわせは山本さんまで。tel/fax 042-426-9839 bab.yoshiko(a)ezweb.ne.jp
(a)を@にかえてメールしてください。